
最近は多くの洋裁本が出版されています。
ただデザイン性よりも「簡単に作れるもの」というのが先行されて、手作り感満載の本が多い印象です。
ズバリ言うと、垢ぬけない・ダサい・・・。
そりゃ簡単に作れる事に越したことはないのですが、まず着たいと思うかが大事だと思うのです・・。
簡単とイケてるのせめぎ合い、出版社の葛藤を感じます。
今回は、簡単な洋裁本、使える洋裁本、イケてる洋裁本 を紹介します。

理想は可愛くて簡単なものなんだけどね~
可愛い!好き!簡単!
きれいめカジュアル服_Lilla Blomma の大人服 増補改訂版
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2021年発行。日本ヴォーグ社より
何に一番感動したかというと、きれいに縫い納まるように型紙化されていて、そんなに苦労しなくてもきれいな仕上がりになるというところです。
あまり考えられていないパターンだと、布が重なり過ぎて、もたついて、一番目立つところの縫いが難しくて、不格好になってしまうような気がします。
この本のブラウスを作ったときは、パターン通りに作っていくと、きれいに難なく収まった印象でした。
リラブロンマさん、とても作りやすいです!

作りたい形がたくさん!
一目ぼれしたローウェストのワンピースはまだ作ってないもんね。いつか作りたいね!
また、掲載写真そのままの形でなく、多少デザインを組み合わせて変更することができるのが特徴の本です。
トップス・ワンピース・スカート・パンツ・コートでそれぞれパーツ違いや丈違い等のアレンジが出来るようになっています。
難しそうなデザインはあまりなく、簡単なのに可愛らしいデザインが多い印象です。
KANA’S STANDARDⅡ_佐藤かな
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2016年発行。文化出版局より
まず嬉しいのが、着画がたくさん!なこと。
さらに人間離れした外人モデルではなく、著者の佐藤かなさんが自らモデルを務め、コーディネート実例を載せてくれています!
さすがスタイリスト!これは嬉しいです。

佐藤さんの身長・号数も明記されているね!
「佐藤さんより4cm背が低いから、スカートも短くしてもいいかも・・・」
と想像しやすいんだっ!
デザインはシンプルなので作りやすいです。
作り方は分かりやすいイラストで描かれてあります。
掲載されているパターン(型紙)は、
ブラウス・スカート・パンツを中心に、さらにワンピース・ジャケット1着・コート1着まで及びます。
アイテムのバランスが良く、共通パターンを使う事が多いので、体に合ったら、続けて縫いたくなる本です。
私も縫ってみたいものが、まだちょこちょこあります。
甘い服_濱田明日香
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2018年発行。文化出版局より。
この本は、なんと!
既製品っぽい服 がたくさん載っています。
普通の洋裁本は、2~3型作ってみたいなぁって思う服が載っていればいい方ですが、
この本は、欲しい!着てみたい!っていう型がほとんどです。

それって、個人の好みの問題だけどね・・・汗
大きく膨らんだパフスリーブ、ギャザーやフリルがたくさん入っているデザインなど、
他の洋裁本にはあまりない立体的な形が多いです。
今までに3型作りましたが、説明も分かりやすく、困ったことはありません。
本には布選びのポイントがひとこと書いてあるので、布選びに困った時に助かります。
私は型に合わせた生地を選ぶことが苦手なので、これはとてもうれしいです。
好きです!!この本!
デザインがシンプル!初心者にもオススメ!
いつもの服、きれいな服_大川友美
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2014年発行。文化出版局より。
こちらの本の印象は、お上品なパターンが多いということです。
シンプルなデザインですが、切換えやリボン、フリル、ギャザーなど、少しだけアクセントが入っています。
また簡単に出来る割に、
デザイン性があるし、着ていて楽チンなので、思わず何度も着てしまう魅力があります。
てづくりでボンボヤージュ_CHECK&STRIPE
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2013年発行。集英社発行。
子ども服・小物の掲載も有り。
こちらの洋裁本を見た時、2つのブラウスに一目惚れしてしまいました。
いかにもな手作りの服には見えなかったのです。
実際2型作ってみると、やっぱり予想通りの出来上りになったので、この本を買ってよかったです。(下に記事リンクを貼っておきます)
ただ子ども服や小物なども載っているので、他の洋裁本と比べて大人服のパターン数は少ないです。ご注意ください。
またCHECK&STRIPEのHPには、ソーイングのコツやスタッフの手作り服をアップするコーナーがあります。
チェックアンドストライプの本の服を作る時は、是非チェックしてみて下さい!
スタッフのコーディネートコーナーはとても参考になりますし、
布のセレクトやデザインのアレンジにとても役に立ちます!

お金持ちだったら、C&Sの布を大人買いしたい~
ずっと取っておきたい!永久保存版!
手の女_Mパターン研究所

2013年発行。MPLより。
こちらはなんと!
シャツ1型のみの洋裁本です・・・!
1型と言っても、
袖→長袖・半袖
衿→シャツカラー・ラウンドカラー・スタンドカラー
は選べるので、6通りの組み合わせがあります。
本の前半は、伊藤まさこさんやスタイリスト、エッセイスト等女性7人の「洋裁」にまつわるエッセイが載っています。
さらに7人がパターンで実際にシャツを作っていて、その着画写真も載せてあるので、見ていて楽しいです。
1型だけだからか、作り方はとーーーーっても丁寧に書いてあります。
私はシャツの衿付けとカフス付けがほんとに苦手なのですが、この本の通りにやったら、キレイに出来た!(ような気がします・・・笑)

シャツ苦手だけど、作れたもんね!
さすがパターン屋さん!
結構見た目は袖巾が狭そうでしたが、実際出来上がったものを着てみると、予想以上に動きやすいのです。
特にカフス辺りに全くストレスがなかったので感激しました。

袖巾が広ければ、楽チンなんでしょ?って思ってたよね・・笑。
シャツを作った事のない方は、この本を見れば作りやすいのではないかと思います。
ホームスパンのカラークロス_homspun

2005年発行。文化出版局より。

ん!?2005年!ずいぶん前・・笑
モデルは外人でポーズも取ってなくて、寝てたり、前後ろ反対に着てたり・・・。
もはや写真集です。
謎の人形や謎のカーテンなども作品として載っていて、突っ込みどころ満載です。
洋裁する際、写真は全く参考にはなりません・・・。
ただワンピースやスカートでとても可愛いものもあります。
さすが!homspun!!という感じです。
持っている本の中で、一番お気に入りの洋裁本です。
いつかhomspunの既製品を買ってみたくなりました。それくらい好きです。
これは本屋にもないし、ネットでも検索できないので、絶版のようです。
検索では中古で上がってくるので、型紙が付いているかをきちんと確認してから購入する事をおオススメします。
さいごに
是非お時間のある方は、
図書館で借りてみて雰囲気を見たり、本屋で立ち読みしてみて下さい。
洋裁本は、人によって、読みやすい読みにくい、好き嫌いがあると思います。
また、フリマ・ネット等で中古を買う時は、必ずパターンが付いているかを確認しましょう。
パターンを選ぶポイントを別記事で書いています。(下記リンク)
洋裁本はどんどん新しいものが出てくるから、迷いますよね。

全部買ってたら、
洋裁本破産!!!
是非チェックしてみてください!
今回は、お気に入りの7冊をご紹介しましたが、
またオススメの洋裁本が出来たら、追加していこうと思います。

楽しいソーイングライフを送りましょう!
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